2016年6月25日 1-12

名車NSXを継ぐNSXコンセプトとSUPER GTでのハイブリッドシステム

SUPER GTにHSV-010を投入していたホンダは、満を持してNSXを投入して行きます。
それも、まだ市販が決まっていない時期からコンセプトカーとして投入していくのです。

正統なる後継車として

NSXコンセプトは、初代NSXの正統な後継車として開発が進められていました。
トヨタのレクサスに対抗するように、北米戦略をにらみアキュラブランドで発売される予定だったのです。
ところが、2008年の世界緊急危機に端を発した恐慌は、ホンダの戦略にも影を落とします。
結果として、すべて白紙撤回され、NSX自体も消滅して行くのです。
ところが、ホンダは開発をやめたわけではありませんでした。
それどころか、ハイブリッドカーとして、さらなるパワーアップを含ませていたのですから、世界中を驚かせます。
名前こそはっきりしなかったものの、ホンダの最高峰スポーツカーとして発売されるのなら、NSXで間違いないと考えられたのです。

2012年には、北米国際オートショーでNSXコンセプトはデビューします。
V型6気筒エンジンを搭載し、やはりハイブリッドシステムでしたが、モーターが3基搭載され前輪の左右のトルクを変化させるという特殊な4WDシステムになっていたのです。
Sport Hybrid SH-AWDと命名されたシステムは、あまりに特異で驚きを持って迎えられたといえるでしょう。

SUPER GTに投入されるNSXコンセプト

NSXコンセプトは、実車が販売されるよりも前に、SUPER GTにHSV-010の後継車として投入されます。
それも、トヨタと日産の許可を得て、MRにハイブリッドシステムを搭載するというシステムを持っていたため、注目を集めることとなるのです。
その代りに、車重は70kgプラスとなり、エンジン回転数が7500rpm以上の時のみアシスト出力を利用できるなど、制限を課せられることになります。
それでも、エンジン出力に対してモーターパワーを使うことは大きなメリットになることが予想されたのです。

ところが、もともとシャシーはMRに作られたものではなく、重量増加がバランスの崩壊に拍車をかけます。
結果として、ハイブリッドシステムは失敗となってしまうのです。
勝ったのはわずか1勝であり、2016年からはハイブリッドシステムを下すこととなります。

ハイブリッドシステムと重量

ホンダがハイブリッドシステムを下した理由は、バッテリーメーカーからの供給を得ることができなくなったことを理由としました。
しかし、実際に見てみれば、ハイブリッドシステムが戦闘力の低下を招いていたことは確かであり、これを転機とすることは明白だったのです。
重量制限も解除され、バランスを回復できたことは、大きなメリットといえるでしょう。
その分だけコーナリング性能を回復できるかどうかは、まだまだ未知数であるともいえます。

F1以来、ここにきても重量に悩まされているのですから、ホンダと重量問題は避けて通ることができないといえるのです。